書籍・雑誌

2010年6月 3日 (木)

小暮写眞館/宮部みゆき

51drb4ymodl_ss400_ 宮部みゆきで、主人公が少年、となればこれはもう最低限佳作を約束されたわけでして、700頁の分量と2000円の価格を考慮しても読まねばならない作品なのです。

で、蓋を開けてみると傑作でした、と。

個人的には男性作家の方をよく読む向きがあるのですが、こんな暖かくて、優しくて、少し厳しい空気は女性作家ならではのものなのかなあ、とも思います。

単純に一番心打たれたのがこの作品の持つ空気感なので、そこばかりを主張しましたが、伏線の張り方なども技巧バリバリなので、これから幸せな再読に入ろうと思います。

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2010年3月 9日 (火)

甘栗と金貨とエルム /太田忠司

51tuldc4xl_sl500_aa300__3 太田ミステリってなんかイマイチ中途半端な感じがしてどう読んでいいかわからなかったのですが、ミギー氏の美麗で温かみのあるイラストに魅かれ購入。

青春ミステリ、と銘うっていますが、こういうのはサスペンスといったほうがしっくりくるかな。宮部みゆき氏あたりが書いてそうな感じ。

青春もの、として見ると米澤作品ほど残酷ではなく、初野作品ほどはっちゃけてる訳でもないと、やはり中途半端感は拭えないかな。続編を前提とせず、本作単品で見た場合は主人公を取り巻く青春描写が薄すぎてなんだかよくわからず、色んな要素を踏み込む一歩手前であえて止めてるみたいなモヤモヤが残ります。

最近角川はGOSICKやら八雲やら、ラノベレーベルで展開されてもおかしくないものを一般レーベルから出しますが(実際GOSICKはラノベからの移籍)、なんだかんだでラノベとミステリは食い合わせが良いんだなーと感じます。何が言いたいかって、だったらミギー氏のイラストをもっとがっつり付けてくれよ、と。

あと、解説が嫌い。大崎梢は読まず嫌いだったけど、この解説読んで一生読まないことにしました。個人的には春期限定いちごタルト事件以来の駄解説。

とりあえず続編は読むことにします。

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