音楽

2012年10月17日 (水)

10.5 world's end girlfriend @渋谷WWW

なぜ今更になってこれを書くのか、というと、xinlisupreme の新譜が手元に届くのを待ってたからなんです。

というのも、このライブで味わった、音で直接頭をカチ割られるような感覚、に似たものを以前シンリの曲から感じたことがあるからです。おそらく前のエントリで少しふれたんじゃないかな?
精神性が似ているからこその自レーベルでの大プッシュなんでしょうし、何か共通のものを見出して言語化出来ないかな、と思ったのですが、なかなか難しい。本質的に共有しているものがある、という風には感じるのですが、それを言葉にするには、いつかシンリのライブを見られる日を待つしかないのかもしれません。
とにかくこの日のライブは音がデカかった。音とは空気の振動であるということが良く判る日だったね。よく、バンドの演奏が素晴らしいことを魔法に準えて「バンドマジック」なんて言うけど、この日の演奏は物理攻撃そのものだった。
BLACKHOLE CARNIVAL編成での2時間のステージなんて見るのははじめてなんだけど、この編成で行き着くところ、というのはこういうものかと感じた。WEGの「動」の部分を究極まで突き詰めたステージ。

次はPOLTERGEIST ensemble による「魔法」の顕現を見てみたいと切に願います。

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2012年9月12日 (水)

8.31 MONO@恵比寿リキッドルーム

この日のライブと、新譜「For My Parents」を聴いて僕が思ったのは、「MONOの音楽は普遍性を獲得しようとしている」ということでした。

ポストロック、とこの手の音楽は形容されることが多いのですが、それは間違いなくメジャーな存在ではありません。「どんな音楽聴くの?」「ポストロックが好きです」こんな会話が成り立つことは一部の音楽ファンの間以外ではありえません。

しかし、MONOの音楽はそれを突き崩そうとしています。たとえば、少し良い家のお嬢さんが、ベートーベンのレコードを聞きながらヴァイオリンの練習をして、「次はMONOを聴こうかしら」なんて言いながら「For My Parents」をセットする。なんていう妄想が、ほんの少し先の未来には妄想でなくなるであろうくらいには。

そんな未来を夢見てしまうくらいこの日のライブは素晴らしかった。

オーケストラ無し、4人の出す音のみで構成された楽曲は、やさしく力強く響きました。今までMONOのライブでは息を呑む音すら許されないような張り詰めた緊張から、5感すべてを覆い尽くすような音の奔流、というものを魅力に感じていました。

しかしこの日僕が感じたのは、圧倒的な「優しさ」、そして「歓喜」でした。凄まじい音の中に居ても、視界ははっきりと開け、音の一粒一粒が宙に浮かんでいるのが見えました。この日のリキッドルームは「音に祝福された空間」であったと言い切れます。
最後の曲「Everlasting Light」で、この世の始まりのような、胎児が世界に生まれ出るときのような、そんな光が放たれていました。

終演後、観客である僕らは惜しみない拍手を捧げましたが、おそらくそれはアンコールを求めるものではなかったと思います。ただ、その空間に居られたことへの喜び、感謝、そんなようなものを拍手として表現したつもりです。


こんな音楽と出会えたことに感謝します。願わくばより多くの人に届いて欲しいと思います。

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2012年5月 6日 (日)

5.4 Virgin Babylon Night@渋谷WWW

まずは全体的な感想。箱の音響がいいのか、PAが優秀なのか、とにかく音に関する不満は一切なかった。あらゆる音域が気持ちよく響いてた。たいていは、ギターの音がなんかなーとか、サックスがちょっと、とかあるのに。
あとはイベント進行。5組出演の大きなイベントなのに、かなり正確なオンタイム進行。WEG以外は30分と転換15分、WEGは60分という設定だと思うんだけど、僕の時計で開演が17時30分、終演が21時33分。これはほんとに凄い。最近はゲームの大会なんかでグダグダな進行も結構見てるので、主催者側のこの意識の高さは素直に感動もの。

個々に少し感想

Joseph Nothing Orchestra

終始ハイパーな楽曲を繰り出し、オープニングの役割を全うした。上手にいた宇宙人は、電気グルーヴでいうところのピエール瀧みたいな役割という認識でいいのだろうか?

Kashiwa Daisuke & 勝井祐二

非常にスペシャルなコラボが見れました。柏大輔氏は初見だったのですが他の感想を見るとどうやら曲もスペシャルな選曲だったみたい。CDは最新作しか持ってないのですが、全然違う印象でしたね。他のも買ってみよう。VJも素晴らしかった、ベストアクトに挙げる人が多いのも納得。

about tess

こういう骨太なバンドが真ん中に出てくるとイベントが締まるね。かなり盛りだくさんな内容に思えたけど、終わってみると30分。30分という時間の可能性を感じた。

Go-qualia

映像と音楽のシンクロ、という意味でいうとこの日一番だったと思う。後半の曲が特に素晴らしかった、CD買うわ。

world's end girlfriend & POLTERGEIST emsemble

さらにfeat.湯川潮音、まで入れないとこの日のWEGのステージは語れない。とにかく必殺技連打、みたいなステ-ジ。後半4曲連打はとんでもなかった。scorpius circus はいままで聞いた中でベスト。そしてラストの「深夜高速」カバー。湯川潮音というシンガーの凄さが際立った選曲。叫ぶような祈るようなそんな歌。
去年のワンマンで「we are the massacre」をラストに演奏したバンドが、この日「生きていて良かった、そんな夜を探してる」と歌うこの曲をラストに選んだことがなんだか感慨深いものがあるが、考えすぎだろうか?
やっぱ個人的にはblackhole~よりこっちのほうが好きだな。


もうね、素晴らしいイベントでした。箱のコインロッカーの位置がおかしいこと以外なにひとつ文句ないです。第二回を楽しみにしてます。

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2012年1月19日 (木)

曳かれる

http://www.youtube.com/watch?v=LdwcBdZ7PpI


xinlisupremeのseaside voice guitar という曲。動悸が止まらない。

公式サイトで高音質で無料DLできるので聞いといたほうがいい。表現のひとつの究極形。

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2011年12月15日 (木)

12.10 黒沢健一@東京グローブ座

もはや年末の定番となりつつあるグローブ座公演、なにげに僕らのプチ同窓会の場にもなりそう。まあみんな遠くに住んでてそれぞれの生活があって、そんな簡単に遊びに行ったり来たりなんていうのは難しいので、こういう機会があること自体が大変ありがたい。

今年は健一さんの歌、ギター、遠山さんのピアノに加えてサックス、トランペット、チェロという構成。この構成は「NEW DIRECTIONS」と名づけられている模様。

そんな風に表現したくなるのも当然のように、この構成は単にメインとサポートという関係ではなく、ひとつのバンドとして成り立っているように聞こえました。


まさかの「AMERICAN DREAM」はこの構成にぴったりだったなあ…個人的にはこの構成で一番響いたのはこの曲でした。

そして、アンコールで弾き語られた「ロックンロールバンド」。去年も圧倒的な凄みを伴って演奏されたこの曲ですが、やはり今年も凄かった。そして冒頭にも書いたように、15年来の友人との久々の邂逅の場となっているという個人的事情も含めて、歌詞が沁みるんだこれ。
音源化を強く希望します!


おととしから3年目、回数にして4公演ほどグローブ座のライブを見てきたんだけど、何か足りなくない?

そう、コーラスですよ。黒沢健一曲の売りっていえば、強力無比なメロディーと緻密で美しいコーラスワークでしょうよ!
来年はそこにスポットを当ててみて欲しいなーなんて思います。

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2011年11月20日 (日)

11.11 BATTLES@渋谷AX

いまさらだけど感想を書いておこうと。

ライブの良さには定評のあるバトルスですが、実はこれが初見。開演を楽しみに待ってると、あらわれたのはゲストのにせんねんもんだい。なんだかわからないけど聞かず嫌いだった彼女たちですが、これがかなり素晴らしくて感動、なのですがバトルス見に行って50分これ見るのもどうなんだろう、と。
というのも、音楽性として、1曲が10分を優に超えるサイズで、ミニマルな反復を繰り返していくタイプの音楽で、要は「脳が溶けてきてからが本番」みたいなものなので、ちょっとオープニングとしてはどうかなあ。フルサイズのライブなら面白そうだけど。

そしてバトルス。

格が違う。
音楽に対する捉え方、みたいなものが普通の人とは全く違うんだろうな、と感じさせる演奏。楽器の扱いなんかにそれは顕著だったのですが、それでもポップミュージックとして成り立つ「Atlas」なんかはやっぱりすごい盛り上がりでしたね。
ただ、難を言えば現場の音響。普段のバトルスのライブを知らないからもともとそういうものなのか場所が悪いのかは分かりませんが、上モノの音がごちゃごちゃしてて結構耳障りでした。そうなるとどうしてもドラムばっかり聴いちゃうんで、ドラムの凄さはよく分かりましたが、そこらへん改善されたものが聞ければもっと凄い体験が出来たのかな、なんて。


しかしいいライブを見るとテンションあがるね。どうにかフィードバックしたいところです。

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2011年9月 6日 (火)

9.3 石田ショーキチ@かぼちゃ亭

石田ショーキチアコースティックツアー宇都宮場所に行ってきました。

会場はかぼちゃ亭という、レストランバーみたいなお店。キャパはおそらく30前後、もうスタンディングで2時間とかしんどいんでこうやってゆっくり見れるのはありがたい。

開場後少ししてから店に到着、すでに結構人は入っていたものの、そこそこ良く見えそうなカウンター席を確保。料理を摘みつつ待つことおよそ30分、石田氏登場。ホントに「ちょっと休みだったんで宇都宮まで電車できてみました」的なラフな感じ。

ライブはいい意味でゆるい感じで、お客さんのリクエストに応えたり「何やろっかなー」なんて言いながら曲を選んだり。僕としてはリクエストしたかったコスモゼロをやってもらえたのが嬉しかった、この曲大好きなんだよね。

サプライズとしては、L⇔Rのモーションピクチャーをちょろっとやってくれたり、20thセンチュリーフライトのイントロだけグダりながらもやってくれたり、終わりの方でクロニクルを(これはきちんと通して)やってくれたりなんてのもありました。きっとそれぞれの会場でそれぞれのサプライズがあったんでしょう。

こんな様々なうれしい驚きや、ゲストを加えての素晴らしいセッションも良かったのですが、すごく印象に残ってるのがアンコールで演奏された「木綿のハンカチーフ」。これがマジで凄かった。震えたね。例えばこれがライブハウスでのフルセットのライブなら、ここで終わらなきゃダメだろ!ってくらい。この日はもっとゆるーい感じだったから(ライブ終わっても飲食する訳だしね)、もう一曲やってくれてちょうどよかったけど。

とにかく、かなり楽しい時間を過ごせました。やっぱ地方ライブの雰囲気が好きです。

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2011年8月14日 (日)

THE LIGHT SHINES INTO YOUR DREAM/V.A.

ひさびさのゲーム以外。

http://vinyl-junkie.com/label/tlsiyd/

チャリティーコンピですな。itunesストアのみの販売ですが900円とお得。メンツもこの業界が好きなら垂涎ものじゃないですかね?

とりあえず注目は最初と最後でしょ。チャプターハウスの超名曲「pearl」の新録ver.ではじまって、マイブラ「to here knows when」の08年のフジロック音源で締め。ここだけでもう900円は元取れます。

あと個人的に気になった点。

ディーパーズの選曲がよい。空気読んだ感じ。

dipはこれはこれで良いが他の曲の4人verを聞いてみたかった気がする。

メガフォニックスリフトというノルウェーのバンドがよかった。まあこういうコンピでは色の違いを出した方が有利だとは思うが…、正直マイブラやチャプターなどのオリジナル・シューゲイザー(?)が収録されてるのに、某ABとか某FJとか聞いてもなあ、って感じは確かにあるんだわ。

これ絡みでイベントとか打ったりしないのかね?ちょっと行ってみたい気はするんだけど。

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2011年1月30日 (日)

1.29 world's end girlfriend@リキッドルーム恵比寿

初ワンマンだそうで、去年発売されたニューアルバムのリリースパーティーと銘打ってはいましたが、実質はベストオブWEGみたいな感じ。前半WEG&BLACKHOLE CARNIVAL 後半WEG&POLTERGEIST ensamble という仕様でした。

開場18時開演19時だったので、ちょい遅めの18時40分くらいに行ったらフロアがかなり埋まっててビックリ。当日券は出てる風でしたが、これは満員といってもいいのでは?という感じでした。

定刻から少し遅れて開演、まずはブラックホールカーニバル。僕の位置からはステージ全貌は見えなかったのでよく判らないのですが、以前も見たことのあるツインギター、ツインドラム、サックスのセットかな?

一曲めはまさかの「singing under the rainbow」でしたが、その後はニューアルバムの曲が多めだったかな。ニューアルバムはあまりピンときていなかったのでちゃんと聞き込んでいなかったのですが、こうやってライブで聴くとはじめて見えてきたものがあった気がします。

一時間ほどで轟音に包まれながら閉幕し、10分くらい?インターバル。ここで、僕の目の前に立ってたデカい人が居なくなったので、ようやく視界を確保。ちょっと愚痴になるけど、ライブ行くと混んでるからって信じられないようなとこで立ち止まるバカがいるから困る。前を通ろうとしてるから体を傾けてスペース作ってあげたらそこで止まる奴とか…。

まあそれはそれとして、やや良い位置を確保しつつの後半戦。ポルターガイストアンサンブル編。弦が入って荘厳さが増した感じ、それと打ち込みの割合が減ったかな?と感じた。ここからは過去現在の名曲ラッシュ。途中ゲストの湯川潮音さんが登場し、「君をのせて」のカヴァーも披露。なんとなくWEGってそういうのやんないと思ってたので、やっぱりワンマンってことでサービスしてんのかなあと。セットリスト全体を見てもそんな感じだろうけど。

本編最後は「we are the massacre」だったかな?アンコールは無し。アンコールに応えるWEGとか見てみたいっちゃ見てみたいけどなんかイメージ違うわな。5分くらい気合で粘れば…とも思ったけどお客さんの諦めが早かったことと、休憩いれて約2時間半のライブにさすがにおなかいっぱいだったので僕らも退場。

自分の中でWEGの曲って結構ごっちゃになってる部分が多くて、どれがどれだかわかんなかったりするので文中にでてくる曲名は話半分くらいに思っておいてください。誰かが正確な曲順をUPしてくれたらその順番に曲を並べて聴いてみたいな。

最近自分のバンド活動以外はもっぱらゲームばかりになってたけど、やっぱ頻繁にこういうの足運ばないとダメだね、刺激受けすぎて今すぐスタジオ入りたくなってるし。

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2010年12月21日 (火)

12.19 黒沢健一@東京グローブ座

「黒沢健一 グローブ座」で検索するとすげえ上の方に来てた、怖い。

そういうの目的で来た人はあんまり期待せんといてね。

ということで2日目、VG。この日は2階席でゆっくり観覧。

前半は健一氏ひとりでギター弾き語り、後半は菊池真義氏と2人という構成。

前半の緊張感はほんとに凄かった。即興オリジナルっぽい「welcome to my show~」って感じの曲でほんわか始まったのだけれど、そのあとは曲を重ねていくにつれてどんどん張り詰めていったのが判った。この前半一時間だけでも音源化/映像化してくれんかな。ポップミュージックでありながらアートの域に踏み込んだ瞬間だったと思う。僕はミュージシャンをなんでもかんでも「アーティスト」と呼称するのが反吐が出るくらい嫌いなのだけれど、この時の黒沢健一というミュージシャンは紛れも無く「アーティスト」でした。

そして後半。こっちはこっちでね、素晴らしかったのですよ。ただね、僕は菊池氏を見ながらずーっと反省してました。ギターをちゃんと練習しよう、と。ただ手が上手に動かせるとかじゃなくて、(オリジナルが存在する)楽曲に対して、あそこまでのアプローチができるのを見て、コピーがつまらんからと言って不満ばかり言うのもどうなのかなあと思いました。とりあえず自分がやるべきことはやってから不満を言おう、あ、不満は言うんだ。

信者目線で言うと、まあ予想というか期待はしてたんだけど、クリスマスソング2曲を両日一曲ずつやってくれたのは嬉しかったですね。特に片方の曲なんてヘタしたら初演なんじゃない?

そんな訳で、夢見心地の2日間でした。また別に日記として書きますが、久しぶりに友人と会う機会でもあったので、これ毎年恒例にしてくれんかなあ…

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